spAudio APIリファレンス

プラグイン

プラグインのための関数です．様々なファイル形式での読み込み・保存やオーディオデバイスの入出力が可能となります．高水準APIと低水準APIがあり，通常は，高水準APIのみで事が足りると思います．

プラグインが動作するためには，プラグインファイル（ほとんどが別パッケージのspPluginの中に含まれています）が以下のディレクトリ（フォルダ）のいずれかに存在している必要があります．

実行ファイルのあるディレクトリ内のpluginsディレクトリ（Windows，Macのみ）
ホームディレクトリの.sp_pluginsディレクトリ（Linuxではこれを推奨）
Mac OS Xでは，アプリケーションパッケージ（.appファイル）の中のContents/Resourcesディレクトリの中のpluginsディレクトリ（Mac OS Xのみ）

高水準APIを用いて音声ファイルを読み書きする手順は以下の通りで， C言語でファイルを読み書きする標準的な手順と良く似ています．

spWaveInfo型を初期化

書き込みの場合は，所望のサンプリング周波数・量子化ビット数をセット

spOpenFilePluginを用い，読み込みの場合は"r"モードで，書き込みの場合は"w"モードでファイルをオープン

書き込みの場合は，書き込みプラグイン名を第1引数にセット．NULLの場合は，ファイル名から自動判定
読み込みの場合は，対象ファイル形式が決まっていればプラグイン名を第1引数にセットし，決まっていなければNULLを渡して自動判定させる
第3引数は，通常はファイルを対象とするため，SP_PLUGIN_DEVICE_FILEだが， SP_PLUGIN_DEVICE_AUDIOを指定することによりデフォルトのオーディオデバイスから入出力することも環境によっては可能

読み込みの場合はspReadPluginを，書き込みの場合はspWritePluginを，必要な回数呼び出す

double型での読み書きのためにspReadPluginDouble，spWritePluginDoubleも用意されている
読み込みの場合、spSeekPluginを呼び出し、開始位置を変更しても良い

spCloseFilePluginを呼び出し，ファイルをクローズ

以下は，上記手順による読み込みプログラム例の一部分です．

    long data_length; /* バッファの長さ */
    char *input_file; /* ファイル名 */

    double *data;
    long nread;
    spPlugin *i_plugin;
    spWaveInfo wave_info;

    :

    data = xspMalloc(data_length * sizeof(double));

    i_plugin = spOpenFilePluginArg(NULL, input_file, "r", SP_PLUGIN_DEVICE_FILE,
                                   &wave_info, NULL, 0, NULL, NULL);

    if (i_plugin != NULL) {
        /* wave_info.samp_rate：サンプリング周波数 */
        /* wave_info.samp_bit：量子化ビット数 */
        /* wave_info.num_channel：チャネル数 */

        :

        for (i = 0;; i++) {
            if ((nread = spReadPluginDouble(i_plugin, data, data_length)) <= 0) {
                break;
            }

            :

        }

        spCloseFilePlugin(i_plugin);
    }

Last modified: "2013-06-24 14:12:32 hideki"