ユーザーズガイド > ダイアログリファレンス > 分析の設定
分析に用いるパラメータの設定を行います.
必要なパラメータを変更してOKか適用を押します.
適用を押すと,現在分析を行っているウィンドウ全てに設定が適用されます.
ダイアログは開いたままでもspwaveの操作を継続できます.
- 分析の種類
- 分析の種類を選択します.以下の種類が選択できます.
- Spectrum: 通常の振幅スペクトル(パワースペクトル)です.
- Smoothed Spectrum: 平滑化スペクトルです.
ケプストラムによる平滑化が行われます.リフタ長の値が小さいほどスペクトルが滑らかになります.
- Phase: 位相スペクトルです.
- Unwrapped Phase: アンラップド位相スペクトルです.
位相の値が連続的な値になるように処理されています。
- Group Delay: 群遅延スペクトルです.
- Cepstrum: ケプストラムです.
- Smoothed Group Delay: 群遅延スペクトルを平滑化したものです.
リフタ長の値が小さいほどスペクトルが滑らかになります.
- Time-Domain Group Delay: 群遅延スペクトルを逆フーリエ変換したものです.
- 分析窓の種類
- 分析窓の種類を選択します.
- Hamming: ハミング窓です.
- Hanning: ハニング窓です.
- Blackman: ブラックマン窓です.
- Gauss: ガウス窓です.
- 最小のFFT長
- 最小のFFT長です.分析の際には,これ以上のFFT長が、必要に応じてゼロ詰めして使用されます.
- 最大のFFT長
- 最大のFFT長です.これ以上長いFFT長を使用する分析を行うことができません。
- リフタ長
-
ケプストラム分析に用いられるリフタの長さを指定します.
値が小さいほどスペクトルが滑らかになります.
分析の種類が「Smoothed Spectrum」か「Smoothed Group Delay」の場合に使用されます.
CQT分析に用いるパラメータの設定を行います.
バージョン0.9で導入されました.
- オクターブあたりのビン数
-
1オクターブあたりのビンの数を指定します。数が大きくなると,CQTスペクトルの分解能が向上します.
- 分析最小周波数
-
CQTスペクトルの最小周波数を指定します.
値が小さい方が分析対象の周波数帯域が広くなりますが,計算時間がかかるようになります.
- 最小周波数に音楽的な音高を用いる
-
内部的に用いるCQTスペクトルの最小周波数を,音楽的な音高(ピアノの鍵盤に対応する高さ)に基づいて決定します.
音楽信号の分析などに有用です.
- ERBに基づく周波数軸伸縮を用いる
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CQTスペクトルの周波数軸を,聴覚システムの周波数分解能を模擬したERBに基づいて伸縮します.
- ブロック長のマージン倍率
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CQTスペクトログラム算出の際の分析ブロック長を,理論上の必要最低限のブロック長の何倍にするかを指定します.
倍率が低い場合,特に低域で不連続が現れる場合があります.倍率が高い場合は不連続が解消されていきますが,計算時間がかかることになります.
CQTスペクトログラムの場合のみに有効な設定です.
- ブロック窓の遷移長比率
-
CQTスペクトログラム算出の際,分析ブロックの両端に窓関数を乗じますが,その窓関数の長さを決定します.
具体的には,この数字の逆数がテーパー部分(先細り部分)の比率になり,例えば数字が4の場合はテーパー部分の長さがブロック長の1/4になります.
CQTスペクトログラムの場合のみに有効な設定です.
- 常に新しいウィンドウを作成
- 分析したときに常に新しいウィンドウを作成します.
チェックがオフの場合は,一つの音声ファイルに対して一つのウィンドウが作成されます.
- スペクトルにデシベルを使わない
-
スペクトルを表示する際にデシベルを使用しません.
- 正規化したスペクトルを表示
-
音声波形の取り得る最大値で正規化したスペクトルを表示します。
チェックが入っていない場合は,波形の生(raw)の値からスペクトルを計算します.
- 波形の最大値での正規化
-
スペクトルを波形の最大値で正規化します.
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Last modified: "2025-04-12 18:25:17 hideki"