spwaveは,WAV,AIFF,MP3など様々なフォーマットに対応した音声ファイルエディタです. 音声の研究に用いることを前提としており,使いやすく,安定したプログラムを目指しています. また,spwave は,マルチプラットホームに対応しており,Windows,Mac OS,Linuxなどで動作します.
spwaveは,次のような特徴を持っています.
最新バージョンにおける対応ファイルの一覧を示します. ただし,以下の形式でも一部のファイルでは読み込みや書き込みができないことがあります.
Windows,macOSでのバイナリパッケージのインストールは基本的にアーカイブを解凍するだけです. 必要なプラグインなども入っています. ただし,実行ファイルを移動させるときは,必ずプラグインも同じフォルダ構成で移動させて下さい. 実行ファイル単体だけを移動した場合には,起動はしますがファイルが全く読み込めなくなります.
バージョン0.5以降をUnix環境で使用する場合には,プラグインのインストールが別途必要となります. Linuxでは,RPMバージョン(Redhat系)・debバージョン(debian系)をインストールするのが最も簡単だと思います(ここでは方法は説明しません).
アンインストールは単にファイルを削除するだけです. インストールによってレジストリを変更したりシステムを書き換えたりすることは一切ありませんので, 安心して削除できます. LinuxでRPM・debを使用してインストールした場合は,RPM・debの使用方法に従ってアンインストールして下さい.
Linux等で,ソースコードからコンパイルしてインストールする場合は,コンパイル方法を参照して下さい.
Windows 7/8/10/11,macOS 10.14-13.2,Linux(CentOS, Ubuntu等)などでの動作が確認されています.
波形の拡大率が小さい時に表示される振幅の値(Amplitude)は,必ずしも本来 の時間における値と一致していません.振幅の値を得たい場合は,波形を十分に (サンプリング周期が分かる程度に)拡大してからAmplitudeの値を見て下さい.長い ファイルの値の表示を高速化するためにこのような仕様になっています.また,同様の 理由で,バージョン0.6.7から付いたレベルメーターも,時間と値は正確には同期して いないので注意して下さい.
0.6.11-2bからは,ASIOドライバーを経由した音声再生に対応しましたが, 「ASIO Multimedia Driver」は現状では正常に動作しません.ASIO対応デバイスの ASIOドライバを使用して下さい.「ASIO Multimedia Driver」は,ASIO対応デバイス 以外を動作させるためのものなので,実用上は困らないと思います.
0.6.12-4bから対応した,Windows Media Audioファイルの読み込みで,スクロール したときの位置がおかしいことがあります(特に,ロスレスフォーマットはほぼ 確実に発生).Microsoftの提供するライブラリの問題なのか,私の実装の問題 なのか現時点では不明です.困る場合は,一旦WAVフォーマットなどで保存して から作業を行って下さい.
Mac OS X (Carbon)版では,波形オーバービュー上のマウスの右クリックによる 操作が正しく機能しないというバグがあります.Cocoa版ではそのような問題は ありません.
質問がある場合やバグを発見した場合,ぜひ電子メールで連絡下さい. ただし,質問の場合,この文書やホームページに載っていることに関しては,返事を出せないかもしれません. あと,返事は遅れることも結構ありますので(ごめんなさい),そんなときは気長に待っていて下さい. また,返事をせずに回答だけをホームページに掲載することもたまにありますので(同様の質問が短期間に集中した場合など),そんなときは,再度ホームページをチェックしてみるのも良いかもしれません. バグ報告の際は,できるだけ以下の項目は記述して下さい.
また,サブジェクトにspwaveの文字を入れて頂けると助かります.
なお,「MP3の保存ができない」という質問が大変多いですが,MP3に関するライセンス ・特許などを考慮し,初期状態では保存できないようになっています.保存できるように するには,別途プラグインのダウンロード・インストールが必要です.公式ページの 利用条件を確認し,自分が条件を満たしている場合は,公式ページからダウンロードし インストールして下さい.
spwaveはフリーソフトウェアです. 詳しくは,アーカイブに含まれているLICENSE.txtを見て下さい.
オフィシャルサイトは, https://www-ie.meijo-u.ac.jp/labs/rj001/spLibs/spwave/index-j.html です.最新版のダウンロードやバグに関する最新情報を得ることができます. よくある質問に対する回答も掲載してありますので,問題が発生した場合はまずこちらを 見ることをお勧めします.
ファイルの読み書きには以下のライブラリが使用されています.それぞれのライブラリを 開発し,公開されている方に感謝致します.
また,パッチを作成して下さった方,バグ報告や要望などを送って下さった方, ありがとうございました.今後ともよろしくお願いします.
Last modified: "2024-06-11 17:14:50 hideki"