はじめに
このパッケージは,spAudio ライブラリ のPython版で,フルデュプレックスのオーディオデバイス入出力を可能とする spaudio モジュールと,WAV,AIFF,MP3,Ogg Vorbis,FLAC,ALAC,rawなど,様々なファイル形式の読み書きをプラグインにより可能とする spplugin モジュールが用意されています.sppluginモジュールは,ハイレゾファイルなどで用いられる24/32ビットのサンプル幅にも対応しており,24/32ビットのサンプル幅のファイルを,例えば NumPy のndarrayなどに読み込んで簡単に扱うことができます.
インストール
バイナリーパッケージをインストールする際には, pip コマンドを使うことができます.
pip install spaudio
もし, Anaconda または Miniconda を使用している場合は,"bannohideki" チャンネルを指定して conda コマンドを実行してください:
conda install -c bannohideki spaudio
NumPy パッケージが NumPy の配列を用いる場合のみに必要となります.それ以外の場合には外部パッケージは特に必要ありません.なお,このパッケージはPython 2はサポートしていないのでご注意ください.
Linuxバージョンは,spPlugin のインストール(特に,オーディオデバイス入出力には, PulseAudio を利用した pulsesimple プラグインが必要になります)も必要になります.これは, dpkg (Ubuntu) または rpm (RHEL) のコマンドを,以下のいずれかのファイルと共に使用してインストールできます.RHEL用のファイルは,RHEL互換OSである,CentOS 7 (RHEL 7用)とAlmaLinux 8/9 (RHEL 8/9用)で動作確認されています.
- Ubuntu 24 
- Ubuntu 22 
- Ubuntu 20 
- Ubuntu 18 
- Ubuntu 16 
- RHEL 9 
- RHEL 8 
- RHEL 7 
apt (Ubuntu) か yum/dnf (RHEL) を使いたい場合は, こちらのページ (Ubuntu) か こちらのページ (RHEL) を見てください.
更新履歴
- Version 0.7.18 - バイナリファイルの再ビルド. 
- Python 3.13のサポート. 
 
- Version 0.7.17 - バイナリファイルの再ビルド. 
- ドキュメントの更新. 
- sppluginモジュールのプラグインのバグを修正. 
 
- Version 0.7.16 - 高水準関数のaudioread関数とaudiowrite関数のsppluginモジュールへの追加. 
- readframes/readrawframes関数とwriteframes/writerawframes関数のspaudioモジュールとsppluginモジュールへの追加. 
- 若干のsppluginの仕様の変更. 
 
- Version 0.7.15 - spaudio モジュールにおける spaudio.open 関数の追加. 
- spaudio モジュールにおけるキーワード引数を用いたopen関数呼び出しのサポート. 
 
- Version 0.7.14 - 様々なファイル形式の読み書きをプラグインにより可能とする spplugin モジュールの追加. 
 
- Version 0.7.13 - 最初の公式リリース. 
 
ビルド
このパッケージをビルドするには,以下が必要になります.
オフィシャルサイト
オフィシャルサイトはこちらです: https://www-ie.meijo-u.ac.jp/labs/rj001/spLibs/python/spAudio/en/index.html
日本語のページも用意されています: https://www-ie.meijo-u.ac.jp/labs/rj001/spLibs/python/spAudio/ja/index.html